知恵の和ノート

2020/04/28

安定感を感じられなくても、何かに貢献できる人が生き残れる時代(第321話)

カテゴリー :意識改革

常識とマイペースを守って、自己中心で考えるのは成長が止まる人
非常識とスピードアップで、他者貢献を考えるのが成長し続ける人

安定感を感じられなくても、何かに貢献できる人が生き残れる時代

「なんの制限がなかったら、何をしたいですか?」

経営者をプロファイリングしている際、よくお聞きする質問の一つです。

その人が本当はどんなことがしたいのかを想像してもらうために、あらゆる制限を取っ払って、イメージを膨らませてもらいます。


では、今の状況で同じ質問を同じ人にしたらどうだろうかと考えてみました。

お金も十分にある。時間もたっぷりある。優秀な社員にも恵まれている。

以前なら、「新しくこんな仕事をしてみたい」「ウチの商品を世界中の人に使ってもらいたい」と答えた人も、今だと違う答えが返ってくるのではと感じています。


「なんの制限がない」と想像しても、目の前にはたくさんの制限があります。外出は自粛されているし、多くのお店は休業しています。日本を脱出してどこかでと思っても、世界でより安全で安心できる場所を探すのが難しい状況が続いています。

平時であれば、「なんの制限がない」ということであれば、自分を起点にして、自分がやりたいこと、自分が好きなこと、自分が貢献できること、というように発想が膨らみます。しかしながら、昨今の状況では、自分からの延長線上ではなかなか答えが見つからないのではないでしょうか。

 

政治、医療、飲食、IT、流通、交通、文化、芸術・・・。

仮に直接自分が仕事で関わってなくても、あらゆる分野でいろいろなひずみが表面化しています。

すなわち、仮に自分自身にお金も、時間も、余裕も充分にあったとしても、今までよりも大きなモノを変えていくとことを一人ひとりが意識しない限り、自分が本当にやりたいこともできない時代に変わりつつあります。


人間の行動を突き動かす「6ヒューマンニーズ」では、人は

安定感

不安定感

重要感

愛とつながり

成長

貢献

を順番に満たしていくと言われています。すなわち、「人が何かに貢献したい」というレベルに達するためには、ベースとして安定したいという欲求を満たさなければならない訳です。

 

しかしながら、今はウイルスという見えない敵によって生命も危険になるかもしれないという状況なので、ベースとなる安定感も危ういと言えます。一方で、この状況を打開していくためには最上位の貢献までできるレベルが求められています。

したがって、今は順番に欲求を満たしていくというような悠長なことは言っておられず、「たとえ不安定でも、何かに貢献するというレベルで行動する」ことが大事。ましてや、お金も、時間も、余裕もあるという状況であれば、もっと具体的に何かに貢献するという形で動かない限り、世の中は変わりません。


昨年まで「これが常識だ」と自分が信じていたことも、もう一度ゼロベースで見直す必要があります。

後手後手に回ると一気に致命傷になるが、3倍速で動けば、一気に飛躍のチャンスになる。

そういう意味での危機感と希望を肌感覚で感じる毎日です。

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