知恵の和ノート

2020/12/08

一本足打法ではなく、二本足打法で新たな活路を見出す(第353話)

カテゴリー :ビジネスモデル

対にある二つの要素に軸足を置いて矛盾の中に活路を見出す

一本足打法ではなく、二本足打法で新たな活路を見出す

「一つのことを成し遂げようとする時、それと対になるものと組み合わせると良い」と言われます。

例えば、多様性。

最近はダイバーシティという言葉もよく耳にしますが、多様性を活かして成果を上げるには経営理念など一つの固定的なものと組み合わせることがポイントです。

国籍や性別、宗教や考え方の異なる人たちが集まって議論すると、そこには当然のことながら違いから生じる混乱が生まれます。このため、「ウチの会社はこれをやるんだ!」というような確固たる方針がないと、意見がまとまらず、仕事が進まない恐れもあります。

仮に考え方や意見が違っても「この一点だけは絶対に譲れない」という共通項が必要。

そうでなければ、せっかくのダイバーシティも、「挑戦したはいいけれど、意味がなかった」という結果に陥り、多様性を活かした会社経営から一歩遠ざかってしまいます。

 

最近は「AかBか」で二者択一を迫り、「AがダメならBしかない」という極端な意見に流れる傾向があります。「在宅勤務か出勤しての仕事か」といった議論はその一例です。

しかしながら、情勢が目まぐるしく変わる際には一つのことに依存しているのはかなり危険です。少なくとも、一本足でなく二本足で立つ方が体勢は安定します。

その際、AとBを足して折衷案であるCで行くといった中途半端な結論を出すのではなく、例えば

A:人材の多様性を活かす

B:理念の統一性は維持する

という両極端をにらみながら、自社の取るべき戦略を考える必要性を感じます。

いわば、一見すると、矛盾するように見える二つの要素をどうコントロールしていくか。

一つをコントロールするより、二つのことを融合しながらコントロールするのは難しいです。

特に対にある二つの要素を軸足を置いて行動することは下手をすると、また裂き状態になるかもしれません。しかしながら、そこにこそ経営の醍醐味があるように感じます。

ちなみに、弊社では、私の方が

財務管理や業務改善などどちらと言えば「思考」や「論理」に基づく分野

を担当し、取締役が

経営理念や商品の見せ方などどちらと言えば「感情」や「欲求」に関する分野

を担当しています。

一人で対応するのが難しい場合は、自分とはまったくタイプの違う人と組んで対応するのも、やり方としてはありです。

なお、弊社の取締役が主に取り組んでいるコンテンツはこちらになります。
↓ ↓ ↓
「自分戦略」を3ヵ月で確立するCCプロファイリング

感情にフォーカスしているため、ふわっとした印象を持たれるかもしれませんが、意外と緻密な内容になっています。

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