知恵の和ノート
個性を活かして仕事で成果を出したいなら、我田引水がお勧め?(第422話)
一人ひとりの個性を活かすには、敬意を持って相手に接し、いろんなことに感謝しながら、我田引水で事実を捉える。
事実をどう捉えるかで、その後の行動が大きく変わります。
「老いては子に従え」と言われますが、母の場合、老いても子に従いません。
昨年腰の圧迫骨折の治療を終えて退院した際、「ちょっと心配だから、毎朝電話をかけてね」と依頼しました。
その時は素直に「分かった」と納得して、翌朝には電話がかかってきました。
けれども、その次の朝は電話がかかってこず、心配になって、こちらから電話してみると「忘れてた」という返事。そして、その次の日になると、「面倒だからもうかけたくない」。結局三日坊主で終わってしまいました。
施設に入っている義母は普段会えないこともあり、毎日朝晩電話をくれます。言葉が不自由なりにも一生懸命話そうとする義母に妻も私も逆に元気をもらっています。
けれども、母の場合には一筋縄ではいかず(笑)、安否確認をしたいというこちらの思惑は外れてしまいました。
この事実を
- 母=頑固者
と捉えていましたが、
- 母=自分の意見を持っている人
- 母=自立している人
と解釈すれば、また違った意味が出てきます。
正解がない問題に対しては、自分の意見を持つことが大切です。なぜなら、正解がない問題で自分の意見を持たずに正解を求めようとすると、常に他人に振り回されるからです。
また、子供からすれば、「もう少しこちらを頼ってほしい」という思いはあるものの、父が亡くなった後、「自分は一人で生活できる」ことを自慢に思っている母からすると、何もないのに、いちいち子供に連絡するのは面倒だと感じたのかもしれません。
このように解釈すると、正解のない問題が溢れ、漠然とした不安が広がっている世の中にあって、「自分の意見を持って、自立している」母はすごく頼もしい存在に思えてきます。
仕事においても、「なかなかこちらの言うことを聞いてくれない」相手はお客様であれ、社員であれ、少なくとも一人はいるかと思います。
その人に対して
「頑固者だ」
「融通が利かない」
「こちらの思いを理解しようとしない」
と思いながら接するのか
「自分の意見を持っている」
「自立することに誇りを持っている」
「自分の思いに素直だ」
と思って対応するのか。
このような解釈は事実として正しいかどうかではなく、「自分の姿勢としてどちらが楽しいか」で判断した方がベター。
所詮、親子であれ、社員同士であれ、二人の人間が100%合意・納得することはありません。そして、それが個性というもの。
つまり、「個性を活かす」と声高に叫ばなくても、最初から一人ひとりの人間はそれぞれに個性を持っています。
一方で、仕事で誰かと何かを一緒に行う場合、個性のぶつかり合いの中から何かしらの共通点を見い出さないと、仕事はスムーズに進みません。
その際、相手がどうであれ、自分は「敬意(リスペクト)を持って接する」ことができれば、共通点は見い出せます。
しかし、「自分が相手に何かしらの敵意を持って接している」と、合意することは難しく、個性と個性がぶつかって対立するだけです。
そして、たいていの場合、こちらが敬意を持って接していると、何かしらの共通点を見つけることができます。
もし、こちらが敬意を持って対応しても、相手の敵意が一向に変わらない場合は、その人はそもそもあなたが付き合うべき人ではないということ。
一気に関係を断ち切るのが難しければ、徐々に距離をとって、関係を解消しましょう。
最近私が意識しているのは
- 自分を信じる
- いろいろなことに感謝する
- 楽しいことを想像する
です。
我田引水はあまり良い意味では使われません。
ただ、事実を解釈する際、
- 自分を偽る
- いろいろなことに不満を抱く
- つらいこを想像する
ことを前提とした我田引水は最悪ですが、先の
- 自分を信じる
- いろいろなことに感謝する
- 楽しいことを想像する
を常に意識していれば、我田引水も悪くないです。
なお、PR活動を通してメディアを通したブランディングにつなげたいなら、「事実をどう捉えるか」という視点は絶対に欠かせません。
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