知恵の和ノート

2022/09/27

無断欠勤OKの会社はなぜ儲かっているのか?(第447話)

カテゴリー :ビジネスモデル

他社の成功事例を自社の会社経営に活かすには表面的な取り組みの深層にある本質的な要素を見つけて腹落ちする施策に反映させる。

禁止事項の多い会社はなぜ離職もストレスも少ないのか?
  • 会社を休む際の連絡禁止
  • 嫌いな仕事をすること禁止
  • 人の仕事を手伝うこと禁止
  • 社員と仲良くなるのを禁止

いわゆる常識と考えられていることをすべて禁止することで、業績を伸ばしておられる会社があります。


株式会社パプアニューギニア海産さんで、先日テレビで紹介されているを見て知りました。

業務内容はパプアニューギニア産天然エビの輸入・加工・販売で、スーパーやオンラインショップで販売されています。そして、従業員がパート社員がほとんどです。


なぜ、儲かっているかと言えば、例えば

無断欠勤OK
 ↓
社員は自分の都合の良い時に働くことでOK
 ↓
離職率が減る
 ↓
ベテラン社員が増える
 ↓
仕事の作業効率が上がる
 ↓
利益が増える

という流れがあるからです。


徹底しているのは「社員が働きやすい環境を整える」ということ。

  • 会社を休む際に連絡しなくてよい→子供が急に病気になった時でも遠慮することなく休める
  • 嫌いな仕事をやらなくてよい→嫌いな仕事を嫌々やるのは本人もストレスを感じるし、他の人にも悪影響を及ぼす
  • 人の仕事を手伝わなくてよい→自分の仕事に専念できるし、「手が空いているなら手伝ってほしい」という気持ちも沸いてこない
  • 人と仲良くならなくてよい→社内に派閥ができないので、仲間外れが生まれない

といった具合です。


これで、実際に仕事が回るのか不安に思われるかもしれません。

しかしながら、

・パート社員は時給制なので、給料を確保するために一定数の社員は必ず出社する

・余計なストレスなく仕事ができるので、仕事の品質も上がっている

という成果につながっています。


もちろん、この会社の場合

・比較的単純化しやすい仕事が中心である

・社員は時給制のアルバイトがほとんどである

という特徴があります。


このため、この情報に触れたとしても

「ウチの場合は、そのような単純作業だけではない」

「時給制ではなく、固定制で給与を払っているので、このやり方はマネできない」

と捉える経営者もおられるかと思います。


しかしながら、ここから学ぶべきは単純に「ウチもこれから無断欠勤OKとする!」ということではありません。

本質は

社員が働きやすい環境を整える

会社が儲かる環境を整える

という二つのことを両立するために

何ができるのか

それを実現するための課題は何か

その課題をどうやって解決するのか

を考えて取り組むことです。


ご相談をいただいた際、こちらからいくつかアドバイスをしても

「それはもうやっています」

「それは過去にやったけれど、ダメでした」

という回答がすぐに返ってくることがあります。


しかしながら、長期的に業績を伸ばしておられる経営者は

「なるほど、面白そうですね」

「以前同じようなことをやって上手くいかなかったけれど、もう一度やってみます」

というように

事実をいったん受け入れる
 ↓
自分の中で消化して、仮説を立てる
 ↓
腹落ちした内容を愚直に実践する

という共通点があります。


前述のパプアニューギニア海産さんには工場見学に訪れる人が多いそうです。しかしながら、単に表面的な項目だけ学んでも同じような結果は得られないし、ましてやそれを上回る成果を手にすることはできません。

聡明な皆さんであれば、先の事例を知った後、どのように自社の経営に活かすでしょうか?


ちなみに、前述の会社は今は大阪の摂津市にありますが、元々は宮城県の石巻に会社がありました。けれども、東日本大震災の際、津波で工場と店舗が流され、原発事故の影響もあったため、多額の負債を抱えて、大阪への移転を決断されたとのこと。

テレビではその辺りの事情は取り上げていませんでしたが、常識やぶりの会社経営は社長の強い信念から生まれたのではないでしょうか。

 

なお、他社の成功事例を腹落ちさせて自社の経営に活かすには自分の「思考の癖」を知ることが効果的です。
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