知恵の和ノート

2023/08/29

感情と勘定を整えて、したたかに生き抜く会社をつくる(第495話)

カテゴリー :マーケティング

自社の価値を伝える際は分かりやすさがポイント。どのような見せ方をするかで、会社が紡ぐストーリーも変わってくる。

感情と勘定を整えて、したたかに生き抜く会社をつくる

最近の動きを踏まえて、新たに会社案内の動画を作成しました。
↓ ↓ ↓
 

弊社の場合、私と取締役では得意とする分野が違います。

このため、私が取締役関連の情報をSNS等で発信すると、昔から知っている人からは「どんな仕事をやっているのか、よく分からん」と言われることがあります。


元銀行員という経歴
 ↓
資金繰り対策をやっている

という説明なら、比較的分かりやすいです。

 

一方で

元銀行員という経歴
 ↓
人の感情に基づいたプロファイリングをやっています

となれば、すぐに伝わりにくいです。

 

見込み客の方から「一度相談してみようか」と思ってもらうには、分かりやすさはとても大事です。

したがって、過去の経歴や実績とは相容れないことを始めた際は、理解してもらうのに時間がかかるという課題に直面します。


起業当初は

経歴:銀行出身
 ↓
仕事:資金繰り対策

という説明に加えて

経歴:前職では最後に資金繰りで苦労した
 ↓
起業の動機:資金繰りで苦労する会社を減らしたい

という説明もしていました。

これはストーリー的にも分かりやすいです。


最近は事業再生案件もいくつかやっているのですが、「元銀行員なので」と言えば、余計な説明をしなくても、一定の理解をしてもらえるのは実感しています。

ただ、私が資金繰り対策だけでは物足りず、マーケティングやマネジメント、心理学や脳科学や哲学、人材育成や組織開発など、いろんなことをやり出したために、「どのようにお伝えすれば、すぐに分かってもらえるのか」については、いろいろと試行錯誤を重ねています。


最近は

感情と勘定を整えて、したたかに生き抜く会社をつくる」ことが弊社の仕事です。
 ↓
「前者の人の感情の方は取締役が担当し、後者のお金の勘定の方は私が担当しています」

と申し上げると、比較的分かっていただけることを実感しています。

そこで、今回の動画では私と取締役の対比を意識して作成しました。


マーケティングでは「〇〇と言えば××」というように、すぐに思い浮かべてもらえるよう特定の分野での専門性や特徴を打ち出した方が良いと言われています。

起業当初にお会いした方には「資金繰りと言えば岩井」ということで覚えていただきました。そして、最近も当時にお会いした経営者の方から、見込み客になりそうな会社をご紹介していただきました。

ただ、「感情を整える」に力を入れ始めたここ5~6年で知り合った方からは、私が何をやっているのかはあまりご理解いただけていないのを感じています(苦笑)。


以前ある先生からは「一点突破・全面展開せよ」と教えていただきました。

つまり、

いろいろとできることがあっても、それを伝えても相手に伝わらない
 ↓
絞った分野でまずは興味を持ってもらう
 ↓
話を進めていく中で信頼関係を続く
 ↓
相手が解決したい新たな課題が分かった段階ではじめて引き出しの多さを活かす

ということ。


そいう意味では、今回の動画は教えてもらったことの真逆を行く感じかもしれません。けれども、あえて真逆に見えるものを作ったのにももちろん意図はあります。

ただ、その意図が伝わっているかどうかはこれから検証。もし、先の動画をご覧いただいて、「なぜ、セオリーとも言われる一点突破全面展開とは違う動画を作ったのか?」がお分かりになった方は個別にメッセージをいただければ、嬉しく思います。

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