知恵の和ノート
勘と経験にずっと依存するか、データに基づく会社経営に切り替えるか(第498話)
データに基づく会社経営が機能するには多少時間はかかるけれども、データの数を1ヵ月ずつ蓄積し、データの基準を少しずつ統一し、データを使う意図をハッキリさせていくことで、やがて会社の資産となる。
事業計画や予算計画などなにかしら計画を立てる際には「データ」を使います。
しかしながら、せっかくデータを使っても、その計画があまり意味をなさないことがあります。
1.データの数が少ない
2.データの基準がバラバラ
3.データの意図が曖昧
1.データの数が少ない
例えば、過去1年間のデータを基に分析した結果からは意味のある数字を導くことができるかもしれません。
けれども、先月1ヵ月分のデータだけだった場合、たまたまの特殊要因があって利益率が高かったという場合もあります。
このため、データの数が少ない場合にはその取り扱いに注意が必要です。
2.データの基準がバラバラ
社内でデータを集める際にはその対象となるデータを明確に定義する必要があります。
・消費税込みの金額なのか消費税抜きの金額なのか
・人件費の中に残業代は入れるのかどうか
・在庫で持っている部分の金額はどう計算するのか etc.
先日もあるクライアントさんで、粗利率を出すために社内に指示を出したところ
・今回新たに仕入した部分はその金額を入力した
・過去に仕入れた在庫を使った場合は金額0円で入力した
といったことが起こりました。
経営陣からはこれらも当然想定されることを踏まえて指示していたのですが、社員は
・面倒なことはどうしてもやりたがらない
・忙しいとついつい指示されたことも忘れてしまう
ために、データの基準に違いが出てしまったのです。
3.データの意図が曖昧
データの分析でよくやってしまうのが、平均値を出して満足してしまうこと。
平均値として40%であるという数字を出しても商品のカテゴリを無視して出した数字をベースに判断しても意味がありません。
先日も案件の金額別、取引先別に数字を出してもらったところ、一番売上高の大きい取引先は
・金額の小さな案件が多い
・金額の小さな案件は利益率も低い
・一つの案件に掛かる事務負担の量は金額の大小に関わらず同じである
ことがハッキリしました。
最初からあまり細かくデータを分析するのは難しいかもしれません。
けれども、
「このお客様との取引は手間暇が掛かっている割にはあまり儲かっていないのではないか?」
といった予想がなんとなく立っているなら、その予測を基に数字を出してみることが大切です。
勘と経験だけに基づく経営は危うい
社長の勘と経験に基づく経営判断は当たる場合もあれば、外れる場合もあります。
このため、いつまでも社長の勘と経験のみに基づいて会社の重要な経営方針を決めていくのは危険です。
データに基づく経営判断はそれが機能し始めるまでに少し時間がかかります。
けれども
1.データの数が少ない→1ヵ月ずつ貯めていく
2.データの基準がバラバラ→少しずつ統一していく
3.データの意図が曖昧→検証しながら確認していく
ことで、やがて会社の資産になります。
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