知恵の和ノート
社長、その話ちょっと混乱してませんか?会議を整理する「補助線」のススメ(第607話)
話が混乱するのは、正解がないからではなく、整理の軸がないから。補助線を引けば、議論は進み、やるべきことが見えてくる。
新規事業について考える際
- 新しい商品&既存の商品
- 新しいお客様&既存のお客様
という軸で考えると
- 既存の商品を新しいお客様に売る
- 新しい商品を既存のお客様に売る
- 新しい商品を新しいお客様に売る
という3つに分かれます。
先日新しい商品を販売されたクライアントさんと打合せしていた際、話が途中で混乱しているのを感じました。
つまり、本来は「新しい商品を新しいお客様に売る」という流れだったのですが、既存のお客様向けの施策も同時並行で議論していたため、「結局どうしたら良いのか?」と話がとっちらかってしまったのです。
「既存の商品を新しいお客様に売る」場合や「新しい商品を既存のお客様に売る」場合は
・既存の商品の販売実績がある
・既存のお客様の事情をある程度把握している
という事情があります。
このため
「この商品なら、こういう人たちには売れそうだ」
「あのお客様なら、この商品に興味を持ってくれるかもしれない」
と想像することができます。
一方、「新しい商品を新しいお客様に売る」場合は、商品もお客様も未知の領域が大きいため、
「こうしたら良いかも」
「あぁしたら売れるかも」
と考え始めると、なかなか話がまとまらないことがあります。
そこで、打合せの中で、前述の3つの区分を整理した上で、
「未知の部分も多いため、どれが正解かは今すぐには分かりません。まずはテーマを一つに絞って試してみましょう」
とお話ししました。
その後、A案とB案の2つに絞られてきたので、
「では、やってみたいと思う方で決めましょう」
ということになり、最終的になかなか素敵な行動計画が決まりました。
会議や打合せで、話が混乱してきた際、
思考の補助線をどのように引くか
がポイントです。
前述のケースは、商品が新しいかどうか、既存のお客様か新規のお客様かという二つの補助線を引いたことで、クライアントさんもやるべきことがハッキリしました。
議論をしている最中では、どうしても言葉に引きずられます。けれども、補助線を引くには、表面的な言葉に囚われずに
- 最終的に何を決めようとしているのか
- 結論を出すために今の話はどこに位置付けられるのか
- どの要素が混乱を招いているのか
を冷静に見極めましょう。
できれば、ホワイトボードなどを使って、可視化するのがベター。情報を客観的に共有することで、混乱している議論が整理されることもあります。
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