知恵の和ノート

2019/02/26

管理職が社員に仕事を任せる際に必要な三つの勇気(第260話)

カテゴリー :社員教育

管理職が自分一人で多くの仕事を抱え込むのは成長が止まる会社
管理職が一つの仕事で他の社員を巻き込むのが成長し続ける会社

管理職が社員に仕事を任せる際に必要な三つの勇気
前回、社長にとって理想的な管理職を、「社長の意図を翻訳して、社員の成長を促せる人」定義しました。翻訳者という点では、社長の意図を高い視点から分かりやすく社員に伝えられるかが一つのポイントでした。

では、「社員の成長を促せる」という点ではどうでしょうか。


人の成長を促すのは、社長でもあっても難しいので、それを社員である管理職に期待するのはやや酷ではないかと思われるかもしれません。

けれども、「社長-社員」との距離感は、「管理職-社員」との距離感よりもかなり遠いケースがほとんどです。そこは管理職といっても、同じ社員同士。距離が近いだけに、上手く機能すれば、社長が直接動くよりも、社員の成長を促せる可能性はあります。


では、その時に一番大切な条件は何でしょうか。

私は、部下に仕事を任せられる勇気であると考えます。


普通会社で社員が昇格する場合、社員としてそれなりの実績を上げることが前提となっています。

このため、いま管理職になっている人は、社長が満足する水準かどうかは別にして、個人としては、それなりの実績を上げた人です。そして、実績を上げたということは、自分の目標に対して責任感を持って対応したことを意味します。

このような人が管理職になってついついやってしまうのは、部下に任せないで自分で仕事をやってしまうことです。


売上目標であれ、業務の効率化であれ、一般の社員が動くよりは、管理職が直接動いた方が効率的に成果が出せます。けれども、それはあくまで短期的な成果です。いつまでも、管理職が先頭に立って実務をこなしていると、一般の社員はそこに依存してしまいます。

すると、仕事量が増え、目標値が高くなると、管理職ばかりが忙しくなり、一般の社員は忙しそうなふりはしているけれど、実際には100%の力を発揮できていないという状況が生れます。そんな状態で、社員を増やしても、思ったほどの効果は出ず、そのうち管理者自身が仕事が回らなくなり、全体としてパフォーマンスが落ちてきます。

これは、特に初めて管理職になる人は、経験してみないと実感できないところです。つまり、本人に悪気はなく、一所懸命頑張っているのに、会社全体から見てみると、空回りしているのです。


仕事はできる人がやった方が結果は出ます。そして、やったことのない人や経験の浅い人に仕事を任せると、最初は上手くいかないので、ミスも起こるし、時間もかかります。また、任せた人には、任せた責任があるため、本人からすれば、割の合わないことだと感じるのは致し方ないところです。だから、仕事を任せることは想像以上に勇気のいることです。

しかし、上の人がこの勇気を持たない限り、人は絶対に育ちません。そして、勇気を持って部下に仕事を任せる風土が根付かない限り、会社の成長にも自ずと限界が生じます。


それゆえ、社員が増えてきて、管理職を置いて会社を経営していく際、社長は管理職になった人には、部下に仕事を任せられる勇気をより意識して伝えましょう

そして、この部下に仕事を任せられる勇気の中には、

  • 自分が直接やらずに部下に仕事を任せる勇気
  • 仕事を任せたことで部下から嫌われる勇気
  • 部下に任せた仕事の結果を受け止める勇気

が含まれます。

残念ながら、中には勘違いして、部下に仕事と責任を丸投げしてしまう人がいます。そのような人はきちんと注意し、それでも改善が見込めないようであれば、管理職という職務からはいったん外すことも必要です。


今の時代、責任ばかりがやたらと重い管理職にはなりたくないという社員も増えているようです。しかし、社員の成長を促すことで、自分の成長を実感できる人が一人でもでてくれば、流れは少しずつ変わってきます。

 

管理職が部下に仕事を任せられるよう意識を変えるために、社外の力を活用するという方法があります。詳しくは「こちら」

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